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早起き苦手な大学3年生のブログ

別れた話

約三年付き合った彼氏とこの前別れた。

私が振った。彼は私と結婚したかったみたいだけど、私は違う方向を向いていた。正直、彼の家族と上手くやっていく自信がなかった。なんでも話せる仲だと思っていたけど、別れのきっかけは話せなかった。なぜなら、彼は自分の家族を大事にする人だったから。

バ先の大学生同士でよく恋バナをするのだが、この別れ話をすると「三年付き合ってちゃんと恋愛してたんですね」なんて言われる。でも全然だ。ちゃんと好きだったけど、未熟だった。付き合っていたとき、私たちは大人の恋愛ができていると勘違いしていた。そして、この恋愛が終わりを迎えて、永遠の愛なんてないとわかってしまった。結婚はタイミングが全てだと思い知った。この恋愛は、私のイニシエーション・ラブだったのかもしれない。

別れた直後はとっても泣いたが、不思議なことに、今は全く悲しくない。切り替えて次の恋愛に行きたいのだが、こんなに大好きだった彼との恋愛をダメにしてしまった事実が、私を臆病にさせる。

好きという感情がわからなくなってしまった。「あ、いいな」と思ったら、それは好きと認定してよいのだろうか。どうやったら恋愛が始まるのかわからない。

仮に恋愛が始まったとしても、問題は山積みだ。キスやハグはしたいけど、それ以上は嫌というか、負担が大きい。疲れる。ときどき気分も悪くなる。実際ああいう行為というのは、メディアに溢れる刺激的ないやらしさは全くない。それを通して大きな幸せと深い安心を得られる。そのくらいわかっている。けど今は、妄想で十分足りるように思える。

私は恋愛に向いていないのだと思う。彼は私に合わせてくれたけど、世の中そんなに聞き分けのよい人ばかりではない。

一番の問題点は、会えなくなってしまったらどうするかだ。会えなくなると愛は簡単に終わってしまうのだろうか。バ先の人も、遠距離になった途端付き合っている意味を見出せなくなり、別れたらしい。まだ、答えはわからないが、人類共通の悩みといえる。

そもそも出会いがないのでしばらく恋愛とは距離を置くことになる。杞憂ではあるが、どうしたらよいのだろう。

次もし恋愛できるのなら、最初から穏やかな関係がいい。大恋愛はいらない。好きが大きすぎなくていい。男と女をそこまで意識せず、お互いに相手を侵蝕しない淡白な関係を築きたい。楽でいられて、時々喧嘩もしてみたい。二度と「ずっと一緒」なんて約束しない。ずっとはない。そのときそのときを積み上げて、振り返ってみれば結果的に長い間そばにいた、というのが正しい。今を共に過ごすことを大切にしたい。

燃え上がる恋愛の只中にいるならいくらでも開放的になれる。けど、冷めてしまえば美しいはずの思い出も、あんなあられもない姿で、歯が浮くような言葉を……と恥ずかしく、みっともなく感じてしまう。そうなってしまう前に、初めから淡々としていればよいのだ。

いや、付き合えなくても誰かに「好きだ」って言われただけで満足かもしれない。後は何もないくらいが今の私にはちょうどいいのかもしれない。

今なら一人でも大丈夫な気がする。二人で不幸になるより、一人で幸せがいい。結局人は一人だ。最も幸いな愛の形とは、幸せな一人と幸せな一人が同じ空間で同じ時間を過ごすことだと思う。それが叶う相手がいなければ、一人でいればいい。

イニシエーション・ラブだったけど、この三年間は無駄ではなかったのだ。私は今幸せだ。一人でも生きていけると、気づかせてくれたのだから。